誤算
2016年 10月 22日
今日は雨で朝練公休日とした。
そこで久しぶりに仕事の話。
先日11年ぶりの患者さんが来院された。
同意を得て、以前行った部位の検証を行う。
11年前の治療前の状態
左下6(白い冠がある歯)は歯肉縁下カリエス(重度の虫歯)と根尖性歯周炎(根の病気)で
歯根の先端周囲は透過像(黒い像)があり分岐部にも透過像がある。
左下7は歯髄炎(神経にまで達する深い虫歯)の状態です。
11年後
左下6の根尖周囲の透過像はほぼ消失しており
新たな虫歯の像は認められない。
左下7にも異変は無いようだ。
本来、冠でかぶせる場合は十分な厚みと高さの健康な歯質をつかむように作るのが
教科書で述べられているが、そこは臨床!病態は様々であり
それが出来ない左下6は歯肉縁下カリエスで再度虫歯が発症し
冠が土台ごと脱離してくるケースが多く、次は抜歯となることが多いが
なんとか持ちこたえてくれているようだ。
ただ、このケースが特別なだけで、エビデンスから外れると
予後は不良となることが多いであろう・・。
たまたま当たった症例といえる。
しかし、患者さんにとっては良かったな
by aloha0035
| 2016-10-22 05:20
| 仕事
|
Comments(1)